ネットで禁煙を検索すると、禁煙することのメリットばかりが書かれている。
これは禁煙をするモチベーションを上げるには良いかもしれないが、必ずしも事実ではない。
しかも、ニコチン離脱症状についても数週間単位の話で議論されることが多い。
しかし実際のところ、禁煙の離脱症状は長期的に続くことがある。
その一つが禁煙鬱だ。
禁煙鬱は神経伝達物質の不足で起こる。
嬉しい時にタバコを吸い、悲しい時にタバコを吸い、ドキドキする時にタバコを吸い、まったりする時にタバコを吸う。
自分の喜怒哀楽の全ての感情がニコチンありきで成り立っていた。
なので、ニコチンのサプライがなければ神経伝達が上手く作用できず、感情のコントロールはできないのだ。
従って、ニコチン無しでも神経伝達物質を正しく適切に分泌できるようになるまで、禁煙鬱は続く。
神経伝達物質の分泌の低下がひどい時は、腹が空いているのか否か、トイレに行きたいのか否か、そういう当たり前の感覚まで鈍くなっている。
この期間はそれこそ個人差が大きいと思うが、自分の感情や感覚が全てニコチンに支配されていたことに身をもって理解することになる。
そして、神経伝達物質の分泌の正常化を早める努力をしなければ、再度喫煙者に戻ることになる。
しかし、ここで喫煙しても以前のように神経伝達物質は分泌されない。
なので、再喫煙するメリットは一つもないことを肝に銘じるべきである。
それでは、どうやって禁煙鬱を克服していくか、その地道な方法について綴っていきます。